★☆★★☆★ 8月1日の 『キノコレ』 ★☆★★☆★
「キノコレ」は、毎月・第1&第3水曜の13:45〜『grace』の中でお送りしています。
今週は、紀伊國屋書店富山店 奥野晃英さん からオススメの本&イベントをご紹介いただきます。
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『ファーストラブ』
去る7/18、第159回直木賞、芥川賞の発表がありました。
直木賞を島本理生さんの『ファーストラヴ』、
芥川賞を高橋弘希さんの『送り火』がそれぞれ受賞しました。
今回は、直木賞受賞作、島本理生さんの『ファーストラヴ』をご紹介します。
著者の島本理生さんは、35歳。
芥川賞、直木賞を始め、本屋大賞に何度もノミネートされていらっしゃる実力派の作家さんです。
代表作は、『ナラタージュ』『アンダスタンド・メイビー』『リトル・バイ・リトル』等、多数ございます。
ある夏の日、血まみれの姿で歩いていた女子大生、聖山環菜は殺人容疑で逮捕されます。
包丁で刺され死亡したのは、彼女の父親で画家の聖山那雄人。
その美貌から「美し過ぎる殺人犯」などと報道された環菜は、逮捕直後に言い放ちます。
-「動機はそちらで見つけてください」
主人公、臨床心理士の真壁由紀は、この事件に関するノンフィクションの執筆を依頼され、
環菜の弁護人となった義弟とともに、父親殺しの動機と真実への手がかりを追っていきます。
極上のミステリーであると同時に、
家族という枠組みの貴重さと、その反面の怖さがこの作品のキモでしょう。
容疑者である環菜は勿論、主人公真壁由紀、そして相棒役、義弟の庵野迦葉(あんのかしょう)にも
物語が進むにつれて、家族というキーワードがチラつきます。
家族に言いたいことは、ありませんか?
言えないことは、ありませんか?
本作、第159回直木賞受賞作、島本理生さんの『ファーストラヴ』は、
芥川賞受賞作、高橋弘希さんの『送り火』ともに
当店中央Aカウンター横のテーブルにて大きく展開しております。
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<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>
ミヤサカカズヒデさんのトークショー&ワークショップ
8/12(日)14時から魚津市在住の絵本作家、ミヤサカカズヒデさんのトークショーと
代表作の迷路絵本『ホネホネボンボン』をお子さんと一緒に楽めるワークショップを開催します。
ミヤサカさんはテレビのアニメーション制作などにも携わっている実力派の絵本作家さんです。
イベントには無料で参加できます。
親子での夏休みの思い出作りに如何でしょうか。
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紀伊国屋書店富山店
住所: 富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
電話番号: 076-491-7031
営業時間:: 10:00〜20:00
HP http://www.kinokuniya.co.jp/store/Toyama-Store/
※今月の店休日: 8月29日(水)
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