★☆★★☆★ 2月6日の 『キノコレ』 ★☆★★☆★
「キノコレ」は、毎月・第1&第3水曜の13:45〜『grace』の中でお送りしています。
今週は、紀伊國屋書店富山店 奥野晃英さん からオススメの本をご紹介いただきます。
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『FACTFULNESS-10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』
世の中では、様々な場面でフェイクニュースが問題になるなど、
事実、真実に関しての議論が盛んになっています。
では、自分自身を顧みると、どれほど事実や真実について敏感なのでしょうか?
自分が当然のように「常識」だと思っている事柄は、
本当に「常識」であり続けているのでしょうか?
本日ご紹介するのは、そんな事実、常識に鋭く切り込む1冊、
ハンス・ロスリング、オーラロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド著
『FACTFULNESS-10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』です。
著者のハンス・ロスリング氏はスウェーデン出身。
ご職業はお医者様ですが、教授、教育者としても活動をし、
スウェーデンの国境なき医師団立ち上げにも関わってらっしゃいます。
しかし、残念な事に、ご自身は2017年に他界。
本書は、ハンスの息子夫婦のオーラとアンナ両氏によってまとめられました。
本書は、世界に関する簡単な13の質問から始まります。
-世界の平均寿命は現在およそ何歳でしょう?
-世界中の1歳児の中で、何らかの病気に対して、
予防接種を受けている子供はどのくらいいるでしょう? 等々
ちなみに、すべて三択問題ですが、この問題に正解する事が大切なのではありません。
もし、間違えていた場合、その間違えがどんな「思い込み」によって引き起こされていたのか、
それを知る事が大切なのだと教えてくれます。
例えば、世界には「先進国」と「途上国」があるという「思い込み」。
自分もこの本を読むまで無批判にぼんやりそう思っていましたが、見事に、最初の三択で間違えました。
まず自身の偏見を疑い、データを正直に見る。
言うは易し行うは難しではありますが、そのいとぐち、ヒントを貰える1冊です。
そして、そうして見えたハンスさんが示してくれる世界は、
思ったよりも明るく、割と希望がありそうな世界です。
『FACTFULNESS-10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣』は、
社会科学新刊代で展開しております。是非、ご覧下さいませ。
<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>
お話会
紀伊國屋書店富山店では、今年最初のお話会を2月17日(日)に開催します。
スタッフが当店児童書コーナーでお子さん向けの絵本の読み聞かせを行う恒例のお話会です。
時間は15時からで、無料でご参加いただけます。
ご家族でご参加ください。
紀伊國屋書店富山店では、皆様のご来店をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。
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紀伊国屋書店富山店
住所: 富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
電話番号: 076-491-7031
営業時間:: 10:00〜20:00
HP http://www.kinokuniya.co.jp/store/Toyama-Store/
※2月の店休日:2月20日(水)
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