★☆★★☆★ 4月17日の 『キノコレ』 ★☆★★☆★
「キノコレ」は、毎月・第1&第3水曜の13:45〜『grace』の中でお送りしています。
今週は、紀伊國屋書店富山店 奥野晃英さん からオススメの本&フェアをご紹介いただきます。
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思わず考えちゃう
本日ご紹介する書籍は、
ユーモラスで、それでいて大人も思わずクスりとするシュールな作風が魅力の絵本作家、
ヨシタケシンスケさんのエッセイ『思わず考えちゃう』です。
ヨシタケさんが「いつも描いているスケッチ」の解説が本書とのこと。
スケジュール帳の半分をメモ代わりに「思わず考えちゃったこと」をスケッチに描き留めて、
講演や何やで使っているとの事。
そこで一言、
-そもそも「いつも描いているスケッチ」って何だって話ですよね。
と、文中でも自分にツッコミを入れる辺り、実にヨシタケさんらしいなと思いました。
一つ一つのスケッチに対して、
その時ヨシタケさんが感じた事、思いついたヒラメキなどが、
思うままに書き連ねてあります。
-ききうでのつめは切りにくい。
爪切りのイラストに添えられた一文です。
利き腕は何でも出来るけど、利き腕の爪を切る時は使えない。
近過ぎるからこそ出来ない事って、あるんじゃないの、というヨシタケさんからの問題提起です。
ふむふむ、確かに言われてみれば。
普通の生活の中でも、こういう何気無い気づきってあるのだけれど、
我々はそのままスーッと忘れていく。
ヨシタケさんは、それを一つ一つイラストに残して、再確認させてくれているのかな、と思いました。
ヨシタケさんのエッセンスが凝縮された1冊、
『思わず考えちゃう』は、当店、文学新刊台にて展開しております。
是非ご覧下さいませ。
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<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>
本屋大賞フェア
まず、先日発表されました「本屋大賞」のフェアを
Aカウンター前、文学コーナーの特設台で展開しております。
先日、平成最後の年に書店員自身が自分で読んで
「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本に
瀬尾まいこさんの『そして、バトンは渡された』が選ばれました。
紀伊國屋書店スタッフからの公募で選ばれる「キノベス!2019」でも、堂々の1位を飾った本作。
ラジオでも紹介し、私自身、物語の爽やかさと優しさに感じるところが多かった1冊です。
フェア台では、大賞受賞作の『そして、バトンは渡された』を始め、
ノミネートされた作品も一緒に展開しております。
惜しくも受賞を逃した作品にも
平成最後の年を飾るにふさわしい魅力的な作品が揃っております。
是非ご覧下さいませ。
皆様のご来店をスタッフ一同心よりお待ち申し上げております。
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紀伊国屋書店富山店
住所: 富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
電話番号: 076-491-7031
営業時間: 10:00〜20:00
店休日: 4月は無し
HP http://www.kinokuniya.co.jp/store/Toyama-Store/
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