★☆★★☆★ 12月4日の 『キノコレ』 ★☆★★☆★
「キノコレ」は、毎月・第1&第3水曜の13:45〜『grace』の中でお送りしています。
今週は、紀伊國屋書店富山店 奥野晃英さん からオススメの本をご紹介いただきます。
***
本日、ご紹介する書籍は、今尾恵介さんの書籍『地図帳の深読み』です。
この本を出版した会社は、帝国書院。
帝国書院と言えば、どこかで聞いたような、懐かしいような
思いを抱いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そう、学校の授業で使われる「地図帳」を出版している会社です。
著者の今尾恵介さんもまた中学校の頃から帝国書院の地図帳を愛読。
地形図マニアとなり、現在も地図のスペシャリストとしてお仕事をなさっています。
そんな1社と1人が手を組んだ本書は、
まさに地図帳が情報や話の種の宝庫に早変わりする、
名付けて「地図帳のガイド本」です。
例えば、県境のお話。
我らが富山県は南を岐阜県と接しています。
そこから地図を見ながらツツーっと左下、南西へ指を動かすと三重県に至りますが、
本書の57ページの地図を見てみると、三重県南側に
どことも繋がっていないのに県境を表す線を囲まれた土地が…。
こんなところに小さな県なんて当然ありません。
これは今尾さんによると、お隣の和歌山県の「飛び地」との事。
一見、不便なようですが、それにもちゃんと理由があるそうで、それは本書をお読みください。
ちなみに「飛び地」で世界一大きい場所は…アメリカのアラスカ州です。
アメリカで最大の州であり、面積は日本の約4.5倍、スケールが違います。
しかし、このスケールの違う2つの「飛び地」。
どちらも「地図帳」にきっちり掲載されているんです。
そこが、面白いところです。
他にも、時代と共に変わってしまった地名の話、
地図の上から分かる変わった地形の話などなど、
ぜひ本書を読みつつ、地図帳のページをめくりながら、
地図の上ではありますが、新しい発見満載の世界旅行を楽しんでみてはいかがでしょうか。
本書、『地図帳の深読み』は、当店上りエスカレータ右側の新刊台で展開しています。
ぜひご覧ください。
***
<紀伊國屋書店富山店からのお知らせ>
クリスマスおはなし会
紀伊國屋書店富山店では、12月15日(日)に
恒例となりました、お子様向けの「おはなし会」を開催します。
今回は、もう間近に迫った「クリスマス」の絵本を
当店スタッフが読みますので、ぜひお越しください。
場所は、当店児童書コーナー、時間は14時からを予定しています。
おはなし会終了後、お子様にはプレゼントもご用意しています。
ぜひご家族でご参加ください。
皆様のご来店をスタッフ一同心よりお待ち申し上げています。
***
紀伊国屋書店富山店
住所: 富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F
電話番号: 076-491-7031
営業時間: 10:00〜20:00
店休日: 12月は無し
HP http://www.kinokuniya.co.jp/store/Toyama-Store/
|