こんにちは、ゲスト さま
4月19日のキノコレ


★☆★★☆★  4月19日の 『キノコレ』  ★☆★★☆★  


「キノコレ」は、毎月・第1&第3水曜の13:45~『grace』の中でお送りしています。


今週は、紀伊國屋書店富山店  奥野晃英さん  からオススメの本をご紹介頂きます。


***

 
『いのちの車窓から』


本日ご紹介する作品は、星野源さんのエッセイ集『いのちの車窓から』です。

星野さんと言えば、昨年大ヒットしたテレビドラマ「逃げ恥」こと
『逃げるは恥だが役に立つ』を始めとする俳優さんの顔。

また、同ドラマの主題歌であり、ご自身も踊っていた
『恋』の作詞作曲を手がけるミュージシャンとしての顔。

そして、今回ご紹介する『いのちの車窓から』を含め、
『蘇る変態』『働く男』などのエッセイを手がけるエッセイスト、文筆家としての顔。

と、様々なシーンをボーダレスに飛び回って活躍してらっしゃいます。

そんな中で、本作『いのちの車窓から』は、
星野さんがドラマの撮影やコンサートの合間などに感じた事を丁寧に描写したエッセイ集となっております。

「文章」という1章があります。
星野さんが20代前半ということなので、今から15年くらい前でしょうか。
メールを使い始めた頃、
「いくら丁寧に文章を書いたと思っても、結果はいつも相手に伝えたいことが絶対に伝わらない
言語化能力の無さが圧倒的に勝った」そうです。

とても、分かります。
あるものをあるままに伝える事のできないもどかしさ、
そこをサラりと言ってしまう等身大な感じに凄く共感できました。

『逃げるは恥だが役に立つ』の裏で感じていた事なども書いてらっしゃいます。

個人的には、大河ドラマで共演した大泉洋さんについての文章がとても好きです。
あの二人なら確かにこうなるよな、と。

全ての文章に関して言えるのですが、とても読みやすい、スッと心に落ちる文章です。

星野源さんという人を知ったきっかけは、
これだけ数多くの活動をしてらっしゃる方なので
人それぞれ違うと思います。
もしかすると、知らないよ、という方もいらっしゃるかも知れません。
そんな方は、まず物書きの「星野源」から入ってみたらいいんじゃない?
と言えるエッセイになっていると思います。

是非、一度この優しい文章に触れてみて下さい。

当店の中央Aカウンター前で展開しております。

 
***


<本屋大賞フェア>


さる4月11日、全国の書店員が選ぶ 「本屋大賞2017」 が発表されました。

大賞受賞作は 恩田陸さんの『蜜蜂と遠雷』 に決定致しました。

ピアノコンクールを舞台とした若手ピアニストたちの群像小説
『蜜蜂と遠雷』は今年の直木賞も受賞しており、
今回は本屋大賞初の直木賞とのダブル受賞ということで注目が集まっております。

当店では、中央Aカウンター前に特設コーナーを設置して展開しております。

直木賞受賞の際以上に注目が集まっている本作を是非ご覧ください。


スタッフ一同皆様のご来店をお待ちしております。

 
***


紀伊国屋書店富山店  

住所: 富山市総曲輪、総曲輪フェリオ7F   
電話番号: 076-491-7031  
営業時間: 10:00~20:00  

HP http://www.kinokuniya.co.jp/store/Toyama-Store/

※今月の店休日  4月は無し